脱原発陳情サンプルその1(沼津・浜岡廃炉編)
これは実際私が実際に沼津市に行った陳情書です。陳情のサンプルとしてご利用頂けたら幸いです。
どのように扱われるかは、それぞれの自治体で違います。
その市町村は民意が通りにくい地方自治になっていないか、地方儀委員はどのくらい意識を持っているのか、原発への賛否は?
陳情をとおす事を目的にせず、陳情を使ってどこに脱原発を阻止する病原体があるのか、明らかにしてゆきましょう。
原発の危険性に関しての基本情報をまとめて、カラー図版を交え、議員に情報を提供することを重視した作りです。図版はデータ元を示しました。うまくリンクできていないものもあるかもしれませんが、情弱ゆえ、お許し下さい。また、文言は少しくどい表現が多いのですが、曖昧な解釈や抜け穴ができないように警戒した為です。
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沼津 よる﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽﷽ヌマズにう議会議長 城内 務 様 平成 24年 1月 24日
駿東郡清水町伏見299−3
水口健司
『浜岡原子力発電所の無条件永久停止と、安全かつ最速の廃炉撤去を求める意見書』の
採択および提出と、その公明な審議を求める陳情書
陳情の趣旨
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
福島第一原子力発電所の事故を経て、浜岡原子力発電所は、その風下に位置する静岡県東部と首都圏に対しても、甚大なる被害を及ぼす可能性のある危険施設である事が明らかになりました。この件に関しまして県東部の多数の自治体は、浜岡原子力発電所を廃炉、もしくは永久停止するよう国に意見書を提出しております。この中にあって、放射能が直撃する位置にあり、県東部の中核都市でもある沼津市が、国に対して何らかの意見書を採択しない事が周辺住民には不可解なものとなっています。
静岡県の浜岡原発に関する意見書採択の状況
http://easycaptures.com/fs/uploaded/651/9524605401.jpg
この際、県東部の中核都市の責任として、国に浜岡原子力発電所の永久停止と廃炉を求める意見書を提出する事を求めます。また、この陳情は県東部の住民の生命と財産に関わる重要な公的意思の決定を求めるものであります。浜岡原子力発電所に対する各議員一人一人のご見識や、この陳情に対する賛否が一般庶民にも明確に判るものとなるよう、公明なる審議とその公開を求めます。
陳情の理由
浜岡原子力発電所が静岡県東部と首都圏に対しても、甚大なる被害を及ぼす可能性のある危険施設であるという件に関して、私の知る基本情報についてお話しします。もちろんこれと異なる説や意見もあるとは存じますが、このような学説が近年学界から次々と発表され、一般庶民の間でも懸念が広がっているとご承知頂き
ご一読下さい。
【浜岡原子力発電所と県東部の位置関係について】
浜岡原子力発電所を福島第一原子力発電所に置き換えるならば、私たちの住む県東部から80km離れているとは言え、障壁のない海を隔ててのことであり、偏西風の関係上、福島のような事故を起こした場合に最も早く甚大な放射能被害を受けるのは、現地を除いては県東部になります。また県東部と同等程度、もしくはそれ以上の放射能汚染を首都圏のほぼ全域にもたらします。下の図は、単なるシミュレーションというのではなく、現実に福島で起きた事を浜岡に置き換えたものとお考え頂きたく存じます。こうして考えると浜岡原子力発電所に関しては、首都圏3千万人と我々県東部は都道府県の枠を超えて運命共同体であることが判ります。
静岡県の浜岡原発に関する意見書採択の状況
http://www.stop-hamaoka.com/image/simulation.gif
「『浜岡2号機がメルトダウン』した場合の放射能拡散分布」というSPEEDI(スピーディー)によるシミュレーション図。 2002年8月9日17時の気象状況に当てはめたもの。県東部まで4時間、東京まで約8時間で到達する。mSv/hで表示
★2号機一機のメルトダウン:複数機同時となるともっと放射線量は高くなる。
★福島県の場合、放出された放射能は大半が海側に飛ばされた。
※7000mSvの被曝で100%の致死線量。黄色の領域では14〜70時間の被曝で致死量に達する。
また、県東部と首都圏は中部電力管区外にあり、浜岡原子力発電所に関わる電源三法による交付金等の恩恵もほとんど受けてない上に、その電力の供給すら受けていません。単純に地域における浜岡原子力発電所の必要性と危険性を比較するなら、浜岡原子力発電所の風下に暮らす私たちにとって、浜岡原子力発電所は生命を脅かす「百害あって一利無し」の一私企業の利益の為の『超危険施設』にすぎません。どれほど安全を担保されようとも、浜岡原子力発電所は地域経済に一利ももたらさず、存在そのものが『不安』であり『大迷惑』な施設なのです。
【最新の地震学の発表について】
福島第一原子力発電所の事故以後に発表された地震学の研究報告によりますと、浜岡原子力発電所の直下に四国まで及ぶ巨大な活断層の存在が指摘され、また、施設周辺にはいくつもの活断層が発見されています
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浜岡へ繋がる地殻の歪曲400km活断層の可能性 http://t1.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSod6EKX-PYewB6lDZOq4xAf95ViqO_8MVBkSHg1JUSRgJQjOJ6JavvCHTS
中部電力浜岡原子力発電(静岡県御前崎市)から、室戸岬(高知県)に延びる長さ400キロの地殻のゆがみが発見され、巨大な活断層が存在する可能性があることが、鈴木康弘名古屋大教授(変動地形学)らの研究で分かった。
浜岡原発周辺にある活断層
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御前崎半島にはすでに多くの活断層が発見されており、中には浜岡原子力発電所の最大原子力発電施設5号機の真下を通るものもある。
さらに御前崎沖の遠浅の海床による凸レンズ効果で津波が弓形に浜岡原子力発電所に押し寄せ、発生時に数メートルの津波でも集中することで数十メートル規模になる可能性も指摘されました。
また、津波に関しては、四国で約二千年前の東南海地震で30mを超える可能性があった巨大津波の痕跡も確認されました。
御前崎沖の浅瀬による津波の湾曲、集中化
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浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の前面の海域には、浅い海底が外洋に突き出すように広がり、津波のエネルギーが集中しやすい地形であることが、東京大地震研究所の都司嘉宣(つじ・よしのぶ)准教授(地震学)の分析で分かった。浜岡原子力発電施設の前面には、舌状に広がる「御前崎海脚」と呼ばれる浅い海底があり、その先は急激に落ち込んでいる。また、御前崎海脚の両側も急に深くなっている。津波の速度は水深が深いほど速く、浅いほど遅い。都司准教授によると、海から陸に向かう津波は、海脚の中央に近いほど速度が遅くなる一方、中央から離れるほど速度が速く、津波の進む向きが中央方向に曲げられる。そのため、光が凸レンズを通過して焦点に集まるように、海脚の根元に当たる同原子力発電施設周辺に津波のエネルギーが集中するという。
東南海地方における巨大地震の確率は、30年以内で東海地震88%、東南海地震70%、南海地震60%(今年に入り政府が確率を高めに訂正)とされていますが、全てを合わせると30年以内に97%以上の確率で起こり、それは明日かもしれないわけです。さらに最近、3つが同時に起き、マグネチュード9を超える可能性も指摘され始めました。これにより震源域も約2倍に拡大修正され、建造物に被害を与える低周波地震域も大幅に増えました。
従来の東海。東南海。南海地震の想定域
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東海地震87%・東南海地震60%・南海地震50%とされてきた。またそれぞれは別々に起こるとされ、最大マグネチュードも8.4とされてきた。近年これを8.7に修正した。
南海トラフを震源とする新しい想定域
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東海・東南海、南海地震が起きる南海トラフ(浅い海溝)沿いの巨大地震の想定見直しを進めてきた内閣府の検討会は2011年12月27日、3つの地震が連動した場合の想定震源域を従来の約2倍に拡大し、地震の規模を東日本大震災と同じマグニチュード(M)9.0に引き上げる中間報告をまとめた。
「東海」「東南海」「南海」の津波と連動地震
堆積層1センチは津波の高さ1メートル弱に相当するため、約30メートルの巨大津波が到達した可能性もあるとみられる。南海地震は周期的に繰り返すプレート間地震。間隔は100~120年で、東海地震と同時に起きることが多い。文献で8回、遺跡に残る液状化跡などからさらに5回以上が判明している。
「東海、南海が同時発生した江戸時代の宝永地震(1707年)でも堆積層は15センチ。東海の翌日に起きた幕末の安政南海地震(1854年)は3センチだから尋常の規模ではない。台風と重なったり、東海、東南海、南海と日向灘の震源域が4連動した可能性を検討したい」と岡村教授。津波は鳴門や豊予海峡を抜け、瀬戸内海沿岸に到達する。神戸市では今年1月、宝永か安政の津波堆積層が発掘された。 河田恵昭関西大教授(防災・減災学)は「これまでは安政のマグニチュード(M)8・4が前提だったが、東日本大震災と同様に深いプレートの先端が約500キロにわたって割れたり、日向灘を含む4連動が起きればM9・0級もあり得る」と既に言及していた。
また、東日本大地震と同等規模のスマトラ沖地震では、僅か5年間にマグネチュード7以上の隣接した震源域での連動地震が7回もありました。
スマトラ島沖地震連動 年表
時期 名称 マグニチュード 震源地
2004年12月26日 スマトラ島沖地震(2004年)マグニチュード 9.1 スマトラ島北西沖
2005年3月28日 スマトラ島沖地震(2005年)マグニチュード 8.6 メダン南西沖
2007年9月12日 スマトラ島沖地震(2007年)マグニチュード 8.5 ブンクル南西沖
2009年9月30日 スマトラ島沖地震(2009年) マグニチュード 7.5 パダン西北西沖
2010年4月6日 スマトラ島沖地震(2010年4月)マグニチュード 7.8 バニャック諸島付近
2010年5月9日 スマトラ島沖地震(2010年5月) マグニチュード 7.2 バンダアチェ南南東沖
2010年10月25日 スマトラ島沖地震(2010年10月)マグニチュード 7.7 パダン南沖
日本は大地殻変動期に入ったと言われ、東日本大震災が東海地震のプレートにもストレスを生じさせ、数年以内に連動する事が予見されています。地震予知の第一人者である長尾年恭東海大教授もこの点に触れ「マグネチュード9クラスの東海地震は間もなく来るものとして覚悟して下さい。30年以内という時期も10〜20年以内に早まった、同時に富士山噴火の危険性も高まった」と今年に入ってから(週刊現代1月21日号)述べています。
これら地震学の発表は近年になされたものばかりです。当然、浜岡原子力発電所の建設当初は認識されていなかったものです。仮にこれらの説にどれほど反する説があろうと、一旦事故を起こした場合の被害の甚大さを考えるならば、この地震学界からの警鐘は無視できるものではないはずです。
【電力不足について】
一部に電力供給の不足を不安視するご意見も多々ありますが、こちらについてもそうしたご意見を持つほとんどの方は、現時点でも原子力発電は日本の電気の3割程度を担っているとのご認識です。しかし、現在日本で稼働している原子力発電施設はわずか5機(平成24年1月16日現在)で、下表のように電力供給量はわずか3%にすぎません。
現在稼働中の原子力発電施設(2012年1月16日現在)
電力会社 原子力発電施設名 発電量 定期点検で停止する予定日
東京電力 刈羽5号 110万 kw. 2012年1月25日
中国電力 島根2号 82万 kw. 2012年1月27日
関西電力 高浜3号 87万 kw. 2012年2月20日
東京電力 刈羽6号 135.6万 kw. 2012年3月末
北海道電力 泊3号 91万 kw. 2012年4月末
合計約 507万 kw. 総電力容量約17000万 kw. 原子力発電依存度 約3%
各電力会社管区内の冬場の電力ピークのこの時期でも電力需給は最大供給量の80〜90%(電気予報:各電力会社発表)で、節電の行われなかった前年度の供給実績から考えても、すでに「脱原発依存」は達成されています。もちろん現在は社会全体の節電努力(とはいえ中部電力管区内で直近では昨年度比でわずか2〜3%の供給実績減≒節電実績※中電発表)もあり、それで万全とは言えない事も確かです。が、電力不足のリスクと巨大地震による原子力発電事故のリスクは比べようもありません。ましてや現在、中部電力管区内では原子力発電施設は一機も稼働しておりません。この原子力発電に依存しないで維持できている現状を好機と捉え、原子力発電施設の再稼働への道を完全に閉ざす事で、かえって地域における他の発電手段(ガスタービンや再生可能エネルギーなど)や節電技術の促進を促せるのではないでしょうか。
他方、巨大地震以外にも、人為的な操作ミス、社会インフラの健全機能の喪失、テロ、戦争、航空機事故、火山噴火など不測の事態による事故の可能性も皆無とは言えません。今回の福島で見られるような甚大事故を起こした場合に被る被害の大きさを考えますと、これらの危険性も決して杞憂と済ますことのできるものではありません。またこれらの事態に備えるほどの安全策を施すとなれば、その費用は膨大なものになります。
廃炉は大変難しく、使用済み核燃料の処理方法も確立していない現状において、『即廃炉』が現実的に無理である事は周知の事実です。しかし、浜岡原子力発電所再稼働の可能性を残す事で、その負担は未来に重くのしかかり、甚大事故を起こす巨大なリスクも長期にわたって放置する事となります。だからこそ浜岡原子力発電所を無条件でまず永久停止し、安全で最速なる核燃料及び使用済み核燃料の危険地帯からの撤去移動と廃炉への努力を、強く国に促すべきではないでしょうか。
廃炉が大変難しくとも、「実現可能か否か」を判断するのが政治の主たる役割ではなく「社会のあるべき姿、進むべき方向を指し示し、そこに向かって社会の変化を促す」のが政治の役割と存じます。『世界平和』や『貧困撲滅』や『核廃絶』と同様に、現実的でないという理由で政治が、安全安心社会を築くために「なすべき理想」の意思表明を差し控える必要はありません。実現するのは政治に導かれる行政であり、企業であり、研究者、技術者であり、社会全体、一般の人々です。
この際、「浜岡原子力発電所を無条件で永久停止し、安全かつ最速の廃炉解体を目指すよう要請する意見書」を国に提出することを審議していただくよう沼津市議会にお願いいたします。
同時に、この陳情は沼津市議会の各議員の皆さまの国の原子力政策に対するご認識をお伺いするものでもあります。ぜひ、各議員の皆さまには明確にこの陳情に対する賛否の程を明らかにし、一般庶民に公開して頂きたいと存じます。
また、沼津市議会議長 城内務様には、この陳情を審議せずに、議長預かり、資料配布等の扱いとするご判断なさりました場合、その理由を書面にて明らかにして頂きたく存じます。
ぜひ、公明なるご審議の程、よろしくお願いいたします。
記
地方自治法第99条の規定に基づき、次の『浜岡原子力発電所の無条件永久停止と、安全かつ最速の廃炉撤去を求める意見書』を、国会および関係行政庁に提出すること。
1 浜岡原子力発電施設を無条件で永久停止し、停止後、廃炉撤去までの施設の維持 管理の万全なる安全性の強化を図るとともに、核燃料および使用済み核燃料の可能な限り速やかで安全な移動撤去と、浜岡原子力発電施設の可能な限り速やかで安全な廃炉解体を目指すこと。
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浜岡原子力発電所の無条件永久停止と、
安全かつ最速の廃炉撤去を求める意見書(案)
福島第一原子力発電所の事故を鑑みて、浜岡原子力発電所は大変重大な事故を起こす可能性のある危険施設である事が明らかとなりました。また事故により、これまで原子力発電所の安全を担保してきた国、電力会社への信頼感も損なわれました。一旦事故を起こした場合、その地理的条件から、事故の規模が福島と同等程度でも国家にとって壊滅的な事故となることも明らかです。さらに、高い確率で予測されている巨大地震・津波の被害を極めて受けやすい立地条件である事が近年明らかとなりつつあります。地震・津波以外の事故、災害も懸念され、いかに安全策を施そうとも、浜岡原子力発電所が持つ国土や生命を脅かす亡国の危険性への疑いと不安を払拭できるものではありません。
よって、国は浜岡原子力発電所とその関連施設に次の事項について特段の措置を講じるよう強く要望します。
記
1 浜岡原子力発電施設を無条件で永久停止し、停止後、廃炉撤去までの施設の維持 管理の万全なる安全性の強化を図るとともに、核燃料および使用済み核燃料の可能な限り速やかで安全な移動撤去と、浜岡原子力発電施設の可能な限り速やかで安全な廃炉解体を目指すこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成24年3月某日
沼津市議会議長
内閣総理大臣殿
経済産業大臣殿
内閣特命大臣(原子力行政)殿
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